ご覧いただきありがとうございます。
約一ヶ月ぶりの更新になってしまいましたが...汗
今回も楽曲紹介記事になります。
テーマは「SUGAR SHACK」
00年代後半〜テン年代前半あたりにかけて隆盛を誇ったJ-R&Bを象徴する、日本のR&B好きなら知らない人は居ないであろうビッグプロジェクト。
当時青春を過ごした世代の方々からすると、もはや説明不要な感もありますが...このブログは音楽に特に興味のないであろう筆者の友人たちも慈悲で読んでくれてるので、こういった形でまとめれば興味を持ってくれるんじゃないかと...笑
あとはやはり読者の方の中でもかなり若い世代の方は案外知らなかったりもすると思うので改めてご紹介したいと思った次第であります。
現行のシティポップやオルタナティブに慣れ親しんでいればいるほど、むしろ新鮮味があるかも知れません。
J-R&Bという言葉を聞かなくなって久しいですが、当時生み出された今尚色褪せない名曲の数々を堪能するのは実に楽しいです。
まあこないだ何気なく「LL BROTHERS」や「Full Of Harmony」の曲を聴いていたらテンションが上がりすぎて唐突に思い立ったというのが実際のところですが...笑
まず初めに「SUGAR SHACK(シュガーシャック)」は2008年、R&Bの更なる発展と隆盛を目的として発足されたプロジェクト。
とりわけ男性R&Bアーティストをメインに据えたライブイベントを企画、運営するために組織されたいわば「男性R&B夢の共演」
総勢11組、計14名の男性R&Bアーティストからなり、メンバーは「SUGAR SHACK FAMILY」と呼ばれています。
FAMILYの内訳は以下の通り
Full Of Harmony (HIRO、ARATA、YUTAKA)
LL BROTHERS (TAKANORI、MASAYA)
HI-D
三浦大知
LEO
CIMBA
TSUYOSHI
真之介
JAY'ED
Lugz&Jera
MICHIYA
今回はこのSUGAR SHACK FAMILY及びその楽曲についてざっくり紹介していきます。
最後までご覧いただければ幸いです。
Full Of Harmony 「G.O.O.D TIMES Feat.Teddy Riley」(2007)
日本が誇る至高の男性R&Bコーラスグループ「Full Of Harmony(フルオブハーモニー)」
1999年のデビューから現在に至るまで第一線で活躍し続ける日本におけるR&Bのパイオニア。メンバーはHIRO、ARATA、YUTAKAの三名。
今回のテーマ「SUGAR SHACK」プロジェクトの発起人でもあります。
彼らの作品を初めて聴いた時の衝撃は未だに忘れられません。楽曲の完成度、メンバー全員の卓越した歌唱力から放たれる高次元のハーモニー、黒人と言わんばかりの圧倒的なアドリブ...
「こんな人たちがいたのか...!」と驚かずにはいられませんでした。
その後もR&Bファンを唸らせる作品の数々を発表する彼らですが、またしても衝撃的だったのは2006~2007年にかけての海外プロデューサーとのコラボレーション三部作。そのラストを飾る「G.O.O.D TIMES Feat.Teddy Riley」は筆者の特にお気に入り。というか全R&Bファン必聴の一曲でしょう !
あのTeddy Rileyですよ !
LL BROTHERS 「Lovesick〜笑顔の裏で〜」(2011)
そして初めて聴いた時衝撃を受けたと言えばやはりこちらのお二方も...
「LL BROTHERS(エルエルブラザーズ)」は実の兄弟であるTAKANORIとMASAYAからなるR&Bシンガー・ソングライター・デュオ。
90年代前半「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」における企画「ダンス甲子園」での活躍により一躍時の人状態となった後、音楽性の追及のため自主的に芸能活動を制限。
長い沈黙の後、遂に2000年に表舞台に復帰。さらに磨きがかかったダンスパフォーマンスに加え、圧倒的な歌唱力をも身に付けた彼らのポテンシャルは想像を遥かに超えていました。
彼らもまた上記Full Of Harmony同様、日本におけるR&Bのパイオニアにして重鎮。
エロスを全面に押し出したセクシャルナンバーが彼らの代名詞ですが、筆者はバラード系の曲も大好きで、この「Lovesick〜笑顔の裏で〜」は繊細な男心を美しいサウンドと熱いヴォーカルで表現する名曲。最高です。
裏方としても活躍されていて、CHEMISTRYや三代目J Soul Brothers、EXILE THE SECONDにも楽曲提供してましたよね。
HI-D 「Be With You」(2005)
2003年、ZEEBRAを客演に迎えた名曲「Girlfriends feat.ZEEBRA」で鮮烈なデビューを飾った「HI-D(ハイ・ディー)」
日本でのデビュー以前、海外で活躍したダンスチームのメンバーだったということもあり、そのダンススキルは超一流。シンガーとしても卓越した技量を持ち、当時のR&Bシーン隆盛の立役者となったカリスマ的存在。
HIP HOP、R&Bをベースとしつつも、いい意味で親しみやすい楽曲群は人気が高く、多くのリスナーの支持を獲得。
2005年発表の3rdソロアルバム「ME II YOU」に初収録された本曲「Be With You」は彼を代表するスウィートラブバラード。
甘いリリック、オーセンティックなR&Bマナーのヴォーカルがカッコいい!
なんかのインタビューであの向井太一さんもこの曲を強く推してましたよね。
三浦大知 「Who's The Man」(2010)
そして前回記事に引き続き登場の三浦大知。
彼もまた、「SUGAR SHACK」発足時からのメンバー。もちろんメンバー最年少なわけですが、それを感じさせない圧倒的なセンスで言わずもがなの大活躍。
現在では国内外問わず多大な支持を得るビッグアーティストなので、なかなかSUGAR SHACKとしての活動は難しいのかもしれませんが、またいつか先輩方とコラボレーションしたのを見てみたいですよね。
あれ ? 先輩方? そういえばFolderのデビューが1997年だから...芸歴としてはLL BROTHERSに次いで長いのか ! 笑
本当に生まれついてのアーティストですね...
それはさておきやはり「R&Bの三浦大知」と言えば2ndアルバムの「Who's The Man」
J-R&B史に残る究極のマスターピース。
LEO 「君がくれたもの」(2012)
2004年、R&B系のプロデューサーとして名高い今井了介氏プロデュースの元、同じくSUGAR SHACKのメンバーであるMICHIYAを含む男性4人組コーラスグループ「JOYCE」としてデビューしたLEO。
同グループ活動終了後はソロシンガーとしてのキャリアをスタート、数々の客演やソロ曲の発表で実力を磨く中、ついに2012年に1stフルアルバム「ONE VOICE」をリリース。
1stアルバムにして彼の長年のキャリアの集大成とも言える本作品は、今井氏率いる「Tiny Voice Production」のサウンドとLEOならではの唯一無二のヴォーカルの魅力が堪能できるハイクオリティな傑作。
SUGAR SHACK FAMILYの中では割と歌謡曲との親和性が高いアーティストな気がするので、R&B入門としてもおすすめできる気がします。
特に代表曲「君がくれたもの」はR&Bと歌謡曲の特性を高次元で両立した永遠の名曲と言っていいでしょう !
CIMBA 「REPLAY~next lifetime~ feat. Mr.Low-D, DJ LAW」(2009)
幼少期をブラジルのリオデジャネイロで過ごしたというCIMBA(シンバ)
J-R&Bが隆盛を極める00年代後半、シーンに颯爽と登場し瞬く間にその知名度を上昇させたJ-R&Bシーンの中核を担う実力者。
その活躍たるやまさしく飛ぶ鳥を落とす勢いで、活動初期から「REPLAY~next lifetime~ feat. Mr.Low-D, DJ LAW」や「奇跡 feat. 宏実」など今尚愛される名曲を連発。
その甘い歌声、楽曲センスで多くのR&Bファンを虜にしました。
初期のメロディアスなR&Bはもちろん素晴らしいですが、近年のHIP HOP隆盛に柔軟に対応した数々の作品も聴き応え抜群。
作品によっては結構コミカルだったり、割とお下劣にもなりかねないリリックにも関わらず凄く品があるのは安定感抜群の歌唱がなせる技。
近年の作品では中毒性の高い「ベイビーバイバイ」あたりがお気に入り。
TSUYOSHI 「Ooooh」(2008)
TSUYOSHI(つよし)は2008年にデビューした名古屋出身R&Bシンガー。
その特徴はR&Bというジャンルを象徴するかのような聴き心地抜群のヴォーカルで、ハイトーンから息遣いに至るまで極めてメロウなその質感に陶酔必至。
2008年に発表された「Ooooh」はEXILE「24karats」シリーズを手がける「STY」と「Bach Logic」による超絶傑作ナンバー。
「これぞR&B !」と言えるサウンドプロダクションと歌唱に脱帽 !
他にもデビュー曲「優しい涙」をはじめ名曲多しなので気になる方は是非掘り下げてみてはいかがでしょうか?
ちなみに以前TSUYOSHIはR&Bプロデューサー/ディレクターの西崎信太郎氏とニコニコ生放送で「TSUYOSHIと西崎信太郎のR&B生談義」を配信しており、それが凄く興味深くて面白かったのを覚えています。
真之介 「All My Life」(2011)
真之介(しんのすけ)は関西を中心に活躍するR&Bシンガー。
2006年、安室奈美恵や三浦大知等との仕事で知られるNao'ymtによる伝説のプロジェクト「Nao'ymt wit' -1st Season-」が始動。
才能豊かなR&Bの歌い手達とNao氏がコラボレーションしたこのプロジェクトの一環としてリリースされた「Your Place」が真之介のデビュー作品。
和のテイスト溢れるサウンドに真之介の美声が映える実に風情ある一曲。
この曲のヒットの後、彼もまたSUGAR SHACKに参加、男性R&Bの更なる飛躍を担う存在として活躍していきます。
2012年にリリースされた本曲「All My Life」は自身が作詞・作曲を手がけたR&Bラブバラード。
相変わらずカッコいいですね ! 確か最近新曲もリリースしてた気がします。
JAY'ED 「Shine」(2010)
ニュージーランド生まれのR&Bシンガー「JAY'ED(ジェイド)」
2000年代半ば頃から多くの客演などで活躍、R&B好きの間では知れた存在でしたが、その知名度をさらに上昇させるきっかけになったのは2009年、当時勢いに乗っていたJUJUとのコラボレーション楽曲「明日がくるなら JUJU with JAY'ED」の爆発的ヒット。
他にも同時期のコラボレーション楽曲だとEMI MARIAを客演に迎え入れた名スロージャム「LUV IS... feat.EMI MARIA」も激しく推したい一曲。
その後はそのずば抜けた歌唱力を活かした数々の作品を発表。SUGAR SHACK FAMILYとしても活躍し、日本のR&Bを代表するアーティストの一人となりました。
ハイクオリティなバラードナンバーはもちろん、2ndフルアルバム「Your Voice」収録の爽やかなアップ「Shine」あたりも高い人気を誇る一曲。
Lugz&Jera 「逢いたくて 〜Stay with me〜」(2012)
Lugz&Jera(ラグズ・アンド・ジェラ)は岡山出身のシンガーソングライター。
高い実力を誇るSUGAR SHACK所属のシンガーでありながら、プロデューサー、ソングライター、さらには地元岡山高梁市のふるさと大使として地元文化の発展、発信に尽力する超絶マルチタレント。
爽やかなその出立ちも相まって地元岡山では特にカリスマ的な人気を誇っていますね。
本曲「逢いたくて 〜Stay with me〜」はそんな彼が2012年、「L&J」から現在の活動名に改名後リリースされた1stシングル。
当時のトレンドを思い出さずにはいられないダンサンブルなアップナンバー。
近年も積極的に新譜をリリース。2019年発表の「HEAVEN」あたりもカッコいいですよね。
MICHIYA 「Crazy」(2011)
先述したLEOと共に2004年、4人組コーラスグループ「JOYCE(ジョイス)」としてデビューしたMICHIYA(みちや)。
彼もまた高い歌唱力とダンススキルを併せ持つ強者。
ソロとして発表した楽曲数こそ多くありませんが、後述するSUGAR SHACK FAMILY全員が集結した豪華アルバム「SUGAR SHACK FACTORY」収録の「Crazy」はめちゃくちゃカッコいい ! おすすめです。
余談ですが彼がJOYCEでの活動時に唯一残したシングル「WANNA MAKE YOU SMILE」は現在では入手困難なレア盤。
配信やストリーミングもされていないようなので、パッケージ盤として入手する他ないと思うのですが、以前アマゾンで1万円くらいになってましたよね...
そしてここからはSUGAR SHACKとして発表されたいくつかの作品をご紹介して行きます。
SUGAR SHACK FAMILY 「君がいるなら 〜White Love Song〜」(2010)
SUGAR SHACK FAMILYからFull Of Harmony、LL BROTHERS、三浦大知、HI-D、LEOが参加した超豪華なスペシャル・ウインター・ラブソング。
本当に最高です ! それぞれのヴォーカルの個性が際立ちつつも、サビでは圧倒的なハーモニーを聴かせます。
SUGAR SHACK ALL STARS 「明日の太陽」(2011)
SUGAR SHACK FAMILYそれぞれのソロ曲が収録されたコンピレーションアルバム「SUGAR SHACK FACTORY」のラストを飾る曲がこの「明日の太陽」
メンバー全員が参加した楽曲ということもあり、実にピースフルな大合唱を堪能できるこれまたスペシャルな一曲。
DJ HAL「SUGAR SHACK Official soundz mixed by DJ HAL」(2009)
こちらはDJ HALによるSUGAR SHACKの公式ミックス作品。
約70分に渡るノンストップミックスで、上記「SUGAR SHACK FACTORY」同様SUGAR SHACKを堪能するには打って付けの作品。
是非ドライブのお供に !
今回は以上になります。
こうして振り返ってみるとやはりものすごい豪華なメンバーですよね...
そしてこの時期のJ-R&Bはなんか元気が貰えるような感じがいいですね。
いわゆる「チルめ」な楽曲が流行ってる今だからこそ改めて聴くとめっちゃテンション上がります。
にしても結構長い記事になってしまいました 笑
全2回にする予定だったのですが...笑
最後までご覧いただきありがとうございます。
ではまた次回 !
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